YUKI - the end of shite

この前初めて、他の講師の方の授業にゲストとして呼ばれまして、もうかれこれ10年ぐらい一緒にビジュアルアーツで講師業をしているK先生の授業にお邪魔しました。 まぁ、ゲストと言ってもK先生の話に合いの手を入れる、ぐらいなもんでたいした事はしてないんですが、その授業の中でK先生が仰っていた「フォームをどうやって外から持ってくるのか、何を持ってくるのか」といった話が、僕が他の授業で触れた「サンプリング」の話と(ホントに偶然だったんですが)通じるものがあったので、ほほう、と思ったり。

よくよく考えてみれば、「○○の影響下」にない、完全に自分だけで見つけた好きなもの、なんてものはホントに少なくて(もしかしたら無いかもしれない)、今までに出会った色々な人の影響をたくさん受けて今の自分が出来てるんだよな、と、前述の話とは少しズレますが思ったりもしたわけです。

僕の場合は、高校卒業後に上京した事が結構大きくて、学生時代のクラスメイト達から様々なものを教えてもらいました。 今回レコメンドするYUKIの「the end of shite」なんかもその内の一つで、もちろんYUKIは「ジュディマリの可愛らしいボーカル」として知ってましたが、ソロとしての1作目をシーガルの日暮愛葉がプロデュースする、と知って「おお、やるじゃねーか、YUKI」とググっと興味を惹かれたのは、上京後に友人からシーガルの存在を教えてもらったからこそ、だったわけです。 で、聞いてみると「女の子」から「女」になったYUKIの吐き捨てるようなボーカリングに「おー」となり、ロックとポップの境界をグルグル回っていたジュディマリの音よりもグッとロックに寄った音に「おー」となり、そのままアルバム『PRISMIC』なんかもしっかり聞くようになりました(「プリズム」なんかはすげー聞いたな)。

好きなものを見つける為の回路は常に開いておきたいな、と改めて思った夜なのでありました(まとめが無理矢理だけど、まぁいいや)。