CD屋という魔境。(1)

僕にとっての”魔境”、それはCD屋であります。

一度入ったら、何かしらの「お宝」を持って帰らずにはいられない。しかし、そこには「散財」という危険が常に隣り合ってるわけです。

という事で、GWで賑わう新宿で、ちょっとした用があって『ふとめの国のありす』監督の松国と待ち合わせをする事になり、微妙な空き時間があったお陰で僕は、その魔境(=タワレコ)に足を踏み入れたのでした。 前に一度、「何も買わずに出て来る」という偉業を成し遂げた僕でしたが(「何が偉業だ、バカヤロウ」とか、そんな野暮な事は言わないでね)、見渡すとそこには、James Blake、Phoenix、The Strypesらのお宝(=新譜)が並び、スペクトラムの再発盤がエスカレータを降りた真正面に鎮座していて、僕を惑わしてきます。

いかんいかん、このままでは、魔境の餌食になってしまう。と、思いながらも、目はJustin Timberlakeの『The 20/20 Experience』に釘付け。 いつの間にか手にはお宝(=CD)が一枚あり、そして何故か足は「Soul/R&B」コーナーの「S」の場所へ。昨日の「山下達郎 サンデーソングブック」でかかって「おっ、いいじゃない」と思って頭の中にメモっていたSlaveの『Stone Jam』を、気づいたら探してるわけです。

お宝(=CD、ってもう注釈しなくてもいいか)2枚を手に、レジという名の魔境の主の元へ行き、捧げ物(=代金ね。注釈しつこい?)をした僕は、半ば呆然としながら(嘘です)魔境から辛くも抜けだしました。

しかし!自宅に戻ってからも僕は、新たな魔境に立ち向かわなければならなかったのです…。(続く、って、続けんのかよ、おい)