Number Girl - NUM-HEAVYMETALLIC

NUM-HEAVYMETALLIC

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再結成にテンション上がりつつも、あいつがあれだった問題があったり(検索すればすぐ出てくると思うよ)、RSRをはじめとするライブにはどうも行けそうにもなかったりして(行けた所で体力がもたん気がする)(と書いたのは、RSR初日が中止になる遥か前、という注釈)、この盛り上がりとどう折り合い付けようか。と思ってるわけですが、まぁ手っ取り早いのは、好きな曲をガンガン聴く、ってことでして。

シングルにもなってないし、言及されることもそれほど多くない曲だとは思うんですが、この曲が大好きなんですよね。ドラムが入るまでの流れと、その後の各楽器の鳴り方がたまらんのです。まさに、アルバム一曲目としてこんなに素晴らしい幕開けはあるんだろうか、って感じで。あ、まぁ、ちょっと、言い過ぎてますけども。

アルバム『SAPPUKEI』は、それまでの楽曲に比べて音の凶暴さが増した感じで、演奏やアレンジの攻撃性もさることながら、開けっ放しのハイハットや8ビートとかのストレートなイメージから逸脱するリズムなど、しっちゃかめっちゃか感がどんどん増してる感じがすごく良かったわけですけども(おそらくNumber Girlの中では一番好きなアルバムです)、そこからどう進化していくのか。と思っていたら、「NUM-AMI-DABUTZ」が出て(改めて見たらすげータイトルだな、この曲)、凶暴なまま開放的になったようなイメージに痺れて、さてアルバムはどうなる?と思ったら一曲目がこれですから。日本っぽい節回しだけど、音としてはがっつりダブに寄っていて、バンドの演奏とアレンジとエフェクトで、ロックバンドとしてどこまで“バンドじゃない”ような音が出せるか。みたいなことも感じて、この方向でどんどん進化が進んだら、いよいよバケモンみたいなバンドになるんじゃねーか。って思ってたら、解散しちゃったんですよね。そこは、「バンド」という形式との齟齬、ということもあったのかもしれないなぁ、と、今では何となく思ったりしつつ。

とにかく、この曲のドラムの入りの所でテンション上がらない人とは、友達になれない気がします。嘘です。もっと間口は広いです。