歴史的一戦。

スポーツの試合に関するものでは史上最多となるツイート数だった、ってこともあり、まぁ世界中の至る所で語られていることなので今更何かを書くのも気が引ける、「ミネイロンの惨劇」ことFIFA W杯 2014 ブラジル大会準決勝のブラジル×ドイツですけども、その「なんか、とんでもないものを見てしまった」という感覚を残す為に書いておこうかな、と。

まさかの展開、なんていう陳腐な表現では言い表せない程の衝撃というか、サッカーの試合、しかもW杯の準決勝を見ながら「だ、大丈夫?もうやめた方がいいんじゃない?」なんて思うとは、試合前には全く思っておりませんでした。 ネイマールチアゴ・シウバが出られない、という時点で、まぁブラジルが勝つのは難しいだろうな、とは思ってましたがここまでとは。

ただ、ネイマールチアゴ・シウバが出てても、 勝てなかったんじゃないか、とも感じています。それほどドイツが良かった、とも言えますが、それよりも「ブラジルが強くない」という印象がどうしても拭えなかったからです。 だって、全試合通じてチームとしての成り立ちがギリギリだったじゃない。ホスト国、しかも優勝がなかば義務付けられてるかのようなプレッシャーがあったかもしれないけど、見ていてもそのサッカーに興奮出来なかったもの。よっぽど、コロンビアとかコスタリカとかオランダとかの方が見ていてワクワクした。まぁ、僕はイタリアファン(というかピルロファン)なので、イタリアにもそんなワクワクを感じさせてほしかったけども。

誰かしらが、歴史的な敗戦の戦犯扱いされたり、それこそネイマールを怪我においやったコロンビアのスニガが攻撃されたりするのかもしれないけど、それはまず、ブラジルがこれまでどんなサッカーをやってきたのか、というのを振り返らないと意味がないんじゃないかな、と。 まぁ逆に言えば、それほど魅力的ではないけど準決勝まで勝ち上がった力、というのは、さすがブラジル、とも言えるんだろうけども。

と、ここまで書いてきて、同じように「自分達の力」を見誤った国があったなぁ、と日本代表のことをチラッとだけ思い出したりもします。「自分を知る」ってのは、色んな所で大事なんだなぁ。(余談だけど、グループリーグの日本×ギリシャ、あの試合は今大会中で1、2を争う凡戦だったと思います)

とにかく、“歴史的な場面”に立ち会った。その印象が強く強く残る大会になりそうです。