『ゴーグル』回顧録(5)撮影機材

いやー、自分でも信じられないぐらい続いております、『ゴーグル』回顧録。もう5回目ですよ。ホントにこのペースで最後まで行けるんでしょうか。行けないと思ってます、本人は。


いよいよ『ゴーグル』アンコール上映は明日からです。詳細はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/p_yama_film/20110713

上映情報だけは、ここにもペーストしておきましょう。

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『ゴーグル』夏休み特別アンコールロードショー
7月30日(土)〜8月12日(金) *火曜&8月6日(土)は休映
(14:00)|15:30|17:00|20:00 *カッコ内は土日のみの上映
900円均一(中学生以下500円)
短編映画館トリウッド
世田谷区代沢5-32-5-2F
TEL 03-3414-0433
http://homepage1.nifty.com/tollywood/

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という事で、5回目の回顧録は機材、特にカメラについて。


これもですね、当然の如く私の当時の立場を利用しまして(第4回をご参照の程)、東京ビジュアルアーツの映画学科からほとんどの機材を借りる事が出来ました。

使ったカメラは、PanasonicのDVX100。言わずとしれた、DVカメラの名機です。
SDサイズでアスペクトは4:3ですから、フルHDの16:9画面に慣れてる人からすると「汚いな、おい」となるかもしれませんが、今改めて撮影した映像を見ると、また色々と発見があるもんです。


まず構図。
今はホントに少なくなってしまった4:3のサイズが、結構心地良いんです。サイズの名前に「スタンダード」って言葉が採用されてるだけの事はあります。ピタッとハマる感じ、といいますか。

そういや昔、自主制作やってる時には、無駄に16:9に憧れを抱いていて、「16:9にすれば映画っぽくなる」って思ってましたなー。理由はよくわかりませんが。
それから10年も経たないうちに、4:3の方が少なくなるんだから、ホント世の中の流れはわからんもんです。


あと、質感。
フルHDのようにくっきりはっきり映るわけじゃないSDの画面の曖昧さが、逆にこの作品にはあっていたのかなぁ、と思います。
DVX100は、DVカメラとして初めて(だったはず)24P *1 での撮影が可能になったカメラなんですが、その効果も良い方向に働いて、デオの生々しさを軽減するこの機能が、内容面でのショックアブソーバーになってるんじゃないかと。


いやしかし、世の中は進んでおりまして、フルHDの24Pでの撮影なんて普通に(って言ったらプロの皆様に怒られちゃいますが)出来る時代になりましたが、当時DVX100で撮った映像に触れた時は興奮しましたなぁ。「キレイだなー」とか、「すげー、なんか、映画っぽいぞ!」とか。
それが今見たら、4:3だし、SDだし、そこまでじゃなくね?ってリアクションになっちゃうんですから、怖いもんです。ま、良し悪しは別ですし、これに関しては色々考える事もありますが、それを書きだしちゃうと長くなるので、また別の機会にでも。


という事で、いよいよ明日から『ゴーグル』アンコール上映です。
ぜひ下北沢トリウッドにお越し下さい。初日は櫻井くんも来ますし、私も一日トリウッドにいる予定ですので。ぜひぜひ。


回顧録、次回は、脚本についてお話します。
『ゴーグル』の脚本はどのように作られたのか。お楽しみに。




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*1:1秒24フレームのプログレッシブ記録、ってやつですな。詳しくはwikiをどうぞ→ http://ja.wikipedia.org/wiki/HD24P ま、DVXの24Pはホントの24Pではなかったんだけどね。