Noname - Reality Check Feat. Eryn Allen Kane & Akenya

Reality Check (feat. Eryn Allen Kane & Akenya)

Reality Check (feat. Eryn Allen Kane & Akenya)

  • Noname
  • ヒップホップ/ラップ

倒叙式のミステリーを成立させるには、トリックの斬新さよりも、主人公がどうやって解決の糸口を見つけるか、辿り着くのか、という部分を主軸に置く必要があるので、隠す側(犯人)と暴く側(刑事や探偵など)のやり取りが重要なわけですけども、そこに倒叙式の利点である「犯人をビックネームにできる」というのをうまく作用させるには、やはり暴く側のキャスティングと人物設定が大事になるわけで。そういう意味で、コロンボと古畑に共通する魅力でもある「すっとぼけてるけど鋭い」という掴みどころのないイメージを定着させるには、私生活が見えない=神秘的ですらある人物としての田村正和、というのは見事なキャスティングだったし、それを表現しきった彼の力、というのは、やはり素晴らしかったなぁ、と、改めて思っている山本です。正直な所、古畑を最初に見た時は「コロンボの日本版が見られる!」みたいなテンションだった気がするんですが(コロンボが確か金曜ロードショーでやってたりしてて、それを見てた記憶があるんですよね。あ、金曜ロードショーと言えば、数原晋さんもお亡くなりになりましたね。あのテーマ曲、好きでした)、気づいたらすっかり作品自体のファンになってました。好きなのは堺正章の「動く死体」かなぁ。茶漬けを食べる、っていうね。覚えてるのは第1シーズンの作品が多いです。

前段がすげー長くなりましたが、全く関係なく今日はこれを。このぐらいの軽やかなトラックが好きなんですよ。低音でグングン押していくでもなく、粘るようなビートがあるわけでもなく、かと言って名付けられないような新しいプロダクションってわけでもなく。ラップの気合入ってない感じとかね。スムースでライトなものを好む、ってことなんですかね。まぁ、元々軽い人間ですからね。