佐藤博- I Can't Wait

I CAN'T WAIT

I CAN'T WAIT

  • 佐藤 博
  • J-Pop
  • ¥250

不勉強ながら、そのお名前を知ったのはラジオからでして。というか、高校時代はまぁ言ってしまえば田舎に住んでましたんで情報に触れる機会が極端に少なかったですし(そんな時にOasisスーパーカーに出会えたのは自分にとってすごく大きかったなぁと思います)、上京して以降も今度は金がありませんので、おいそれとライブにも行けないし、ネットも今ほどは発達してないし(上京したのが1999年ですから、ホントちょうどネットが爆発的に普及する前夜、といった所ですね)、ラジオも聞いてなかったし(ラジオ視聴の習慣が身についたのは、2010年ごろからで、radikoのスタートと東日本大震災が契機の一つです。その前から、うっすらラジオを聞いたりすることはあったんですが、身近になったのはその頃から)、雑誌やら何やらも買えなかったので、音楽の情報を仕入れる所が限られていたわけです。まぁ、そんな中で、同級生から勧められたナンバーガールから辿って、菊地成孔さんの存在に行き着いたのは、音楽の興味の範囲を広げた、という意味では大きかったわけですけども。

と、前置きが長くなりましたが(何故なら今、多少の酩酊状態で書いてるからです)、サンデーソングブックもそれまではあまり熱心に聞いておりませんで、2010年ごろから聞くようになったわけですが、その中で佐藤博さんのお名前を認識したのは彼が亡くなった時、という、何とも失礼というか、遅きに失するというか、最悪のタイミングでそのお名前と楽曲を知ることになりまして、それがまた、自分にとってはすごく好みの曲ばかり、という、何ともこう、やりきれない気持ちになるような、そんな感触を今でも持っていたりします。

まぁ、そんな個人的な思いみたいなものとは別に、この曲が収録されてる『awakening』はもう、聴けば聴くほど名盤。どの曲も素晴らしいんですが、その中でもゆったりした雰囲気を持つこの曲を今回はご紹介。今流行りの感じで言うと「シティポップ」と称されるんでしょうが、そこから少しはみ出すような心地よさというか、もちろん佐藤さんの演奏者としての実力、というのも感じるんですが、それ以外に声の素敵さというか、すごく上手い。というわけではないけど、この曲・アレンジ・演奏だったら、この声がベスト、とでも言いたくなるような、まぁ逆に言うと、この声だからこその曲・アレンジ・演奏なんだろうと強く納得するような、そんなプロダクションがたまらなく好みであります。

あー、酩酊していると長く書いちゃいますね。とはいえ、じゃあアップされた今まさに酩酊しているかというと、そうではない。というのがネットの怖い所ですねぇ。へへ。